行動観察の怖さと対策
2016.08.29

subimg05小学校受験は、行動の観察をすることで集団生活において社会性が育っているか向いているかが見られます。学力面でどんなに良くても、場に応じた行動ができなかったり、人との協調性がなく自分勝手で犯社会的であったりという子どもは、幼児といえども論外です。少しでもわがままさが見られても合格は危うくなります。ゲームの中で教師の指示を無視したり、不本意な結果に泣き叫ぶという幼児は、保育園や幼稚園では日常茶飯時に見られますし、それが子どもだからと問題視する人も少ないですが、小学校における学校崩壊も深刻になりつつある現在、社会性や人間性に問題がある幼児を入学させたくないのは当然のことです。行動観察の対策のとして、元気な返事や愛想、指示に従うなどを、徹底してその場を繕う指導もされていますが、行動観察は具体的なテストの中だけでなく、待っている間の状況においてもチェックされている可能性が高いので、すぐに見破られてしまいます。

問題行動の対策として応用性のない形を教え込む指導は意味がありません。一般的な塾では、様々な場面を想定して、どのような場合にはどうするか、どう応えるかを教えこむことが合格の道と考えられていますが、学校の行動観察の意図は、その子どもそのものの中にありますから、教えこみによる反応のパターンを試験官も知り尽くしています。反対に、幼児の内なる成長を反対に阻害する教えこみを小学校側が危惧することとなるでしょう。対人関係の中で、他社に対する配慮や気持ちを持つように躾ているか、年齢に見合った成長をしているかを知りたいと学校側は見ています。

行動の観察でタブーとなる態度や受け答えは、既に普段の家庭生活の色々な場面で起こっているはずです。その度にソーシャルスキルを細やかに行い、改善しなければ、小学校受験には対応できません。望ましい態度の育成は、集団体験の中で育成されます。そして、家庭での育て方にも関わってきます。子どもの社会性の育成は一朝一夕にはできませんので、小学校受験は、出来るだけ早くから計画をする必要もあります。優れた塾では、教えこみではなく、経験値を高め、望ましい変化をする教育が行われており、親のあり方に対するアドバイスや励ましもあります。小学校の受験は、本当の意味で価値ある教育に出会える機会となりますので、お受験という重みではなく、親としてあるべき子育てに向き合う場になります。それを認識できることで、既に対策が一歩進んでいると言えます。

▲ ページトップへ